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libAlexandrina.so.tDiary


2014-06-24 Tuesday

「永遠のゼロ」を読んだ

永遠の0 (講談社文庫)(百田 尚樹)

中盤までは、ぶっちゃけ、これまでの戦記モノや考察モノのまとめだった。何も知らなかった無知な若者が、自力で真実に触れるにつれて感化されていく」というネタは「真冬の向日葵」と似たような展開だが、鉄板の導入なんだろうか?

ただその、中盤までは、いかに調査対象の人物が、無双の奇人変人であるか、を語り、後半で一気にフィクションのおもしろさが爆発し、バイオレンス、自己犠牲、恋愛、スピリチュアル、悲恋、でフィニッシュ。最後の最後は「戦空の魂」のようなオチまで一気に滑りこんでおもしろかった。

しかし、これをまともに読めばいかに戦争がアホだったか、特攻なんてものがまともじゃないか、上はアホでも下は気張ったか、なんてことが永遠と書いてあって、いやいや、上層部はインテリだったんだろ?ってかばってやりたくなるほどの内容に読めるが、これすら戦争賛美ガーとかになるもんなんだねぇ。